さくさんはエアコンが好きではないので我慢できる限りエアコンは使わないのだが、今年は6月にも関わらず急激に暑くなり耐えきれずエアコンを入れている。6月に猛暑日が続くのは観測史上初のようでニュースになっていた。
午前11時20分現在、東京都練馬区で35・6度を観測し、都内では3日連続で猛暑日(最高気温35度以上)となった。気象庁は熱中症への注意を呼び掛けている。
東京で3日連続猛暑日、熱中症に警戒を 埼玉・熊谷で38度の予想 | 毎日新聞
先日購入したSwitchBotの温度計プラスが届いたので仕事部屋の机に設置したところ、エアコンを入れているのに 30度近くあった。窓を閉め切っている分風が入ることもないので体感では外にいるよりも暑いかもしれない。
仕事部屋の窓は西向きについており強烈な西日🌞が差す。部屋の間取りは下図の通りである。寝室と仕事部屋はくっついているが 襖で遮られている。寝室側のエアコンを動かして、襖を開けるようにしている。仕事部屋では「引っ越し前から使っている 安物のレースカーテン」と「引っ越し後に購入した遮光2級カーテン」を使っている。
安物のレースカーテンはいつか買い替えようと思っていたが、今年の夏は普通のレースカーテンでは荷が重いのできちんと遮光・断熱対策を考えることにした。節電に協力する姿勢がえらいので節電ポイント5万点くらい欲しい。
結論
対策と仕事部屋の最高気温をまとめた。
結論から書くと、日光を遮るからといって黒色のテントシートを使うと部屋に熱を閉じ込めてしまうため高温の状態が長い間続いてしまう。2回試験してテントシートは取り外すことにした。テントシートを使うのは残念ながら逆効果であった。冬だったら熱を取り込むので良いかもしれない。
一番暑さが軽減されたのは「エコスクリーン + 遮光レースカーテン + 遮光2級カーテン」だった。予算の関係で遮光カーテンを遮光1級カーテンに変えることができなかったが、遮光1級カーテンに変更できればもっと良かっただろう。
最高気温 | 最低気温 | 寝室 | 仕事部屋 | 備考 | |
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施策前 (レース+遮光カーテン) | 35度 | 24度 | max 26.9度 | max 29.5度 | 2022/06/27 |
テントシート① | 36度 | 25度 | max 27.3度 | max 30.8度 | 2022/06/28 |
テントシート② | 34度 | 25度 | max 27.2度 | max 30.9度 | 2022/06/29 |
エコスクリーン① | 36度 | 26度 | max 26.9度 | max 30.4度 | 2022/06/30 |
エコスクリーン② | 36度 | 25度 | max 27.0度 | max 30.4度 | 2022/07/01 |
エコスクリーン+遮光レース+遮光カーテン | 32度 | 26度 | max 26.4度 | max 29.3度 | 2022/07/22 |
施策前
エアコンの設定温度は冷房 25度 である。
計測日(2022/06/28)の外気温は 35度 である。13時半くらいがピークで最も室温が上がり、その後日没までは横ばいで、日没後は急に室温が下がった。最高室温は 29.5度 であった。
この時点で暑さに耐えかねて遮光レースカーテンを新しく買ったが、窓枠がレギュラーサイズではないため納期が14日後となった。
レースカーテンの前面にテントシートを配置した
遮光レースカーテンはまだ手元に届いていない。猛暑日が続くので対策が必要になった。黒いゴミ袋を買ってきて窓に貼ることも考えたが如何せん見栄えが悪い。キャンプ用に買っていたテントシートを窓とレースカーテンの間に吊るすことにした。
現在の状況は下図の通りだ。一般家庭のように外部と内部の間にはレースカーテンと遮光2級カーテンしかない状態である。
日差しを遮ることで室温を下げられると考え、下図のようにレースカーテンと遮光2級カーテンの間に、テントシートを追加してみた。
テントシート①の試験の実施
計測日(2022/06/28)の外気温は 35度 である。16時半くらいが最も室温が上がり、最高室温は 30.7度 となった。光を遮るものが1枚入ったので部屋はだいぶ暗くなったが、熱に関してはあまり関係ないようで室温はあまり変わらなかった。
テントシートが黒色なので光を反射するのではなくて熱を溜めている疑いがある。
テントシート②の試験の実施
「テントシートは失敗なのではないか」という疑いがあったため追試してみた。計測日(2022/06/29)の外気温は 34度 である。最高室温は 30.9度となった。
以上のことから黒色のテントシートをつけると、室温的に逆効果であることがわかった。
たまたまTLで見つけたのだが、やってることはまさしくこのツイートと同じであった。一般的なレースカーテンが白いのには理由があり、日差しを反射しているからこそ熱を直接受けずに済んでいるのである。
日傘を選ぶなら外側/明色×内側/暗色の日傘がイイゾのうた pic.twitter.com/jxg0BaCIHt
— ユキシゲ🐲🔥 (@YKSG_kikuuu) 2022年6月29日
レースカーテンの前面に エコスクリーン ショートを配置した
まだ遮光レースカーテンが届かない。さらに実験してみることにした。
前述の通り黒色のテントシートが熱を溜めているのであれば、白とは言わず反射率の高いアルミシートを使って日光を反射してしまえばどうだろうか?フォーラルの「エコスクリーン ショート」を使ってみることにした。
エコスクリーンの質感はお世辞にも良いとは言えないが反射する能力は高そうだ。下図の通りに設置した。窓枠に対してエコスクリーンは少し小さいので、撃ち漏らした日光はレースカーテンで防ぐことを期待している。
エコスクリーンはちょっと安っぽい。薄いのでちゃんと日差しを反射してくれているのかもよくわからない。
エコスクリーン①の試験の実施
計測日(2022/06/30)の外気温は 36度 である。最高室温は 30.4度となった。
13時から17時にかけては日が差すためグラフが山なりになるが、黒いテントシートの場合とは異なり、エコスクリーンの場合は低い山となった。最高室温自体は 0.5 度しか変わらないが、体感ではかなり涼しい。
エコスクリーン②の試験の実施
計測日(2022/07/01)の外気温は 36度 である。最高室温は 30.4度となった。
遮光レースカーテンが届いた!!
遮光レースカーテンがようやく届いた。エコスクリーンを前面にして、遮光レースカーテン、遮光2級カーテン と続くようにした。
すでに6月末の猛暑日と違った暑さとなっており、直接的な比較はできないが、計測日(2022/07/22)の外気温は 32度 である。最高室温は 29.3度となった。7月に入ってからは戻り梅雨の影響か、日差しが弱くなっているので室温が30度を超えることはなくなった。
まとめ
日除けとして黒いシートを使うのはお勧めしない。クーラーかけてても熱中症で倒れるぞ。
「エコスクリーン ショート」を買って、窓枠に押しピンで固定すれば簡易的な2重窓を作ることができる。賃貸物件で大きな改造ができなくてもこれくらいなら許されると思う。
エコスクリーンを覆うように遮光レースカーテンと遮光2級カーテンを設けることで暑い空気が室内に入りにくくなったように思える。今年の夏はこれで少しは快適に過ごせるのではないかと思う。