(2023/02/25追記)この記事の内容は古いです。本記事をリライトした「Raspberry Pi 4 と docker-mirakurun-epgstation で録画サーバーを構築する (2023年2月版)」をご覧ください。
(2021/04/06追記)この記事の内容は古いです。本記事をリライトした「Raspberry Pi 4とdocker-mirakurun-epgstationで録画サーバーを構築する (2021年4月版)」をご覧ください。
本記事は「2021年3月版録画サーバー構築シリーズ」の第1回目です。次の話は「録画サーバー構築② Raspberry Pi 4の設定」をご覧ください。
我が家では10年来のテレビを使って録画しています。安定はしてるんだけどテレビも外付けHDDも古いからかたま〜〜に失敗します。
そんな折り一番保存しておきたいPUIPUIモルカー第7話「モルミッション」の録画に失敗してしまいました。
今日のモルカー録画に失敗してたので録画サーバーを構築する機運になっている
— さくさん (@ch3cooh) 2021年2月23日
これはよろしくないと録画システムを冗長化させるため、録画サーバーを構築させる機運が高まっていきました。
目標
録画サーバーの目標としては以下の通りです。
- 地上波番組を録画できるようにする (BS/CSは難しそうなので諦める)
- 録画したデータをエンコードする
- エンコードしたデータをNASへ転送する
とりあえずは(1)を目指します。これは先行事例がたくさんあるので問題なさそうです。
一通りサーバーの立ち上げがマニュアル化できた段階で(2)(3)に着手していきたいと思います。ネットの海に漂っている記事を読む限りほとんどの人は(1)で終わっているようでした。事例がないわけではないので可能でしょうが少し心配です。
まずは調査から
過去に何度か録画サーバーを構築しようとしたことがありました。地デジが始まるよりも前にRF787(だっけ?)の石が載ったボードを買っては相性問題で認識しない問題で躓き、ついには構築することを諦めてしまいました。いままで録画サーバーを構築したい気持ちがありつつも手を出していなかったのはこのあたりの苦行に起因しています。
録画サーバー界隈に疎いので、まず機材と使用するソフトの調査から手をつけ始めました。
現代では録画サーバーといえばハードウェアは「Raspberry Pi 4 Model B」一択な風潮があるようです。相性問題を考える必要がないのは本当に助かります。先輩方が良さげな周辺機器の選定をしてくださっているので、感謝しつつあとを追いかけたいと思います。
一通り、必要な機材とソフトについて調べました。
機材 | 予算 | |
---|---|---|
ハードウェア | Raspberry Pi 4 Model B | ¥9,000 |
ラズパイケース | ファン付きのやつ | ¥2,000 |
電源 | Anker PowerPort PD 2 | ¥0 |
電源ケーブル | AnkerのUSB Type-Cケーブル | ¥0 |
SDカード | Transcend 高耐久 64GB | ¥2,000 |
HDD | 録画データ保存用。なんでも良い? | ¥0 |
地上波デジタルチューナー | PX-Q1UD or PX-S1UD | ¥5,500 |
カードリーダー | NTT-Com SCR3310 互換品 | ¥2,000 |
B-CASカード | 種類が多くてよくわからん? | ¥2,000 |
アンテナ分配器 | 分波器は買ったらダメ | ¥2,000 |
DVRチューナーサーバーソフト | Mirakurun | |
録画管理ソフト | EPGStation |
B-CASカードについては色違いがあるのを知りませんでした。家にあるのは赤色のカードでしたが調べれば調べるほど奥が深い世界でした。奥というか闇というか。星の数の違いから始まって、良番・非良番とかTとかMとか何を指す言葉か理解できずアレコレ調べることになってしまいました。完全に無駄な知識をつけてしまった……
購入したもの
調査した結果、以下のものを購入しました。
Raspberry Pi 4 Model B 4GB
当初は8GBモデルを検討していました。AIの学習に使うのであれば8GBが有利だけど録画程度であれば4GBで十分、とのことだったのでひとつグレードを下げました。
ラズパイケース
アンテナ線の取り回しの関係上寝室に置くことになるので、最初はファンレスタイプを検討していました。
ラズパイで動画をエンコードするとかなり熱くなりファンレスは安定しないらしくしぶしぶファン付きのなかでも静音タイプにしました。
神経質なのでファンの音が気にならなければ良いのですが……
(追記)
これを買いました。耳を近づけたら音が聞こえるけど30cmも離れたら聞こえない。
高耐久モデルの64GB SDカード
前述の通り、ラズパイ自体がかなり発熱するらしいのでSDカードは高耐久モデルのものを買いました。夏の車内でも平気な高耐久モデルでないと厳しいと判断しました。
さくさんはSDカードを買うならTranscend(トランセンド)製と決めているので今回もそれにならいました。高耐久モデルの32GBが売ってなかったので64GBにしました。
地上波デジタルチューナー
4チャンネル録画可能な PX-Q1UD か、1チャンネルしか録画できない PX-S1UD かで悩みました。
そもそも観たいテレビがない上にテレビ側でも録画することが可能なので PX-S1UD にしました。見たいチャンネル数が増えたら PX-Q1UD に移行したいと思います。
カードリーダー
カードリーダーはなんでも良さそうな気もするのですが、無難に動作確認を取れているSCR3310にしました。
メルカリで調べると過去に400円台で取引されていたようです。郊外のハードオフにいけばもっと安く落ちてそうだけど、上野のハードオフはすべてが高いので、黙ってネットで買うことにしました。
アンテナ分配器
既存のテレビと新規の録画サーバー向けに電波を分けたいと思いました。分配器と分波器がありわけわかめです。罠なのは分配器+分波器なる製品もあること……
- 分配器は電波を分割する器械
- 分波器は地上波/BS/CSを分ける器械
我が家が求めているのは分配器でした。
次回予告
すでに持っているものを除いて総額で2万円くらいになりました。機材が届き次第、ラズパイの設定とソフトの導入等進めていきたいと思います。
しかし、僕はテレビを観る習慣がなくて観てもバス旅とモルカーだけなことを考えると購入ボタンを押すのに躊躇したのは内緒です。