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【ネタバレ注意】ダンジョン飯6巻のシェイプシフター回についての考察と答え合わせ

「ダンジョン飯」の最新刊の6巻にシェイプシフターが出てくる回があります。

ダンジョン飯 6巻 (HARTA COMIX)

ダンジョン飯 6巻 (HARTA COMIX)

ライオス・マルシル・チルチャック・センシたち、それぞれが生み出した複製人間が4人x3人の計12人分出てきます。本物の4人と合わせて計16人のなかから本物を当てなければいけない状況に陥ります。

ここに到るまで失敗続きのライオスが、リーダーとしての信頼と威厳を取り戻すために奮闘する話で、最終的に仲間をよく観察していたのがわかるオチとなっています。

ハズレなしに面白い「ダンジョン飯」のストーリーのなかでも、特に神回で何回も読み直しました

シェイプシフターと愉快な仲間たち

先にシェイプシフターについて説明しておきます。シェイプシフターは姿を自由自在に変形できる妖怪(怪物?)のことです。ターミネーター2でいうところのT-1000ですね。親指を立てながら溶鉱炉に沈んで行かない方。

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日本でも狸や狐が人間に化けて驚かしたりしていますよね。のっぺらぼうとかも似たようなジャンルに入るのかな?海外にもやはり同じような発想の妖怪がたくさんいるようです。

ダンジョン飯の第39話と第40話に出てくるシェイプシフターは、登場人物が思い描いている姿で生み出された実体のあるモンスターです。

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例:マルシルの想像した人物がシェイプシフターとして具現化される

普段からその人物が、対象の人物に対してどのように考えているのかが、うっすらと見えてくるのが面白かったです。

すでに同じようなことをやっている人もいるかもしれませんが、本記事では誰が誰を生み出したのかを考察してみました。間違えているかもしれないのでその時は優しく教えてください

まずは登場人物を整理してみましょう。

ライオス(トールマン)

戦士のライオスです。いちおう主人公ではあるのですが、基本的にトラブルを引き寄せる役割です。ただし、魔物についての知識が豊富で最終的にライオスがトラブルを解決することが多いです。

九井 諒子著「ダンジョン飯(6)」108Pより引用
九井 諒子著「ダンジョン飯(6)」110Pより引用

  • ライオスA:本物
  • ライオスB:目がイってる
  • ライオスC:ファリンそっくり
  • ライオスD:アメコミ調

マルシル(エルフ)

魔法使いのマルシルです。魔法についての造形に深く、ライオスが招いたトラブルの理不尽をこうむる役割です。

九井 諒子著「ダンジョン飯(6)」108Pより引用
九井 諒子著「ダンジョン飯(6)」110Pより引用

  • マルシルA:ファリンのためならハーピーの卵を食べる方
  • マルシルB:本物
  • マルシルC:魔術書が落書きだった方
  • マルシルD:アメコミ調

チルチャック(ハーフフット)

シーフのチルチャックです。マッパー兼シーフで、このパーティーの中ではもっとも「大人」な役割です。

九井 諒子著「ダンジョン飯(6)」108Pより引用
九井 諒子著「ダンジョン飯(6)」110Pより引用

  • チルチャックA:本物
  • チルチャックB:かわいい
  • チルチャックC:適当な道具を持っている方
  • チルチャックD:マフラーをしている方

センシ(ドワーフ)

料理家のセンシです。

魔物料理については一家言を持っている人物で、魔物についてはライオスと同レベルの知識がありますが、それは食べられる魔物に限定されます。マルシルとチルチャックを子供だと考えていて、子供にはたくさん食べささないといけない義務感を持っている*1

種族的なこともあり、魔法については倦厭している。

九井 諒子著「ダンジョン飯(6)」108Pより引用
九井 諒子著「ダンジョン飯(6)」110Pより引用

  • センシA:本物
  • センシB:アメコミ調
  • センシC:適当な道具を持っている方
  • センシD:兜に穴が空いていない方

考察と答え合わせ

これで出走馬が出そろいました。

シェイプシフターは想像した人物の知識に依存するというのがヒントです。私なりの解釈を交えながら答え合わせをしていきたいと思います。

ライオスが生み出したシェイプシフター

劇中で指摘されていましたが、ライオスは人間に興味がないので少しずつ違いがありました。

マルシルAかマルシルCかで悩みました。髪質に対する言及があったので、マルシルAは洗髪してもらったことのあるセンシが生み出したシェイプシフターかと思ったのですが、ライオスは魔術の知識が多少なりともあるためマルシルAをライオス産としました。

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  • マルシルA:ファリンのためならハーピーの卵を食べる方
  • チルチャックD:マフラーをしている方
  • センシD:兜に穴が空いていない方

マルシルが生み出したシェイプシフター

マルシルは魔法以外の専門職が使う道具に対する知識がありません。そのため、マルシルが生み出したシェイプシフターは持っている道具が適当です。

巻末のおまけ漫画で、「ファリン似のライオス(ライオスC)」を生み出した犯人探しをしているのですが……小学校の頃におならをした人物が「誰がおならをしたんやー!」というのに似た感情なんだと思います。

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  • ライオスC:ファリンそっくり
  • チルチャックC:適当な道具を持っている方
  • センシC:適当な道具を持っている方

チルチャックが生み出したシェイプシフター

チルチャックが生み出したシェイプシフターはアメコミタッチになっています。これが一番わかりやすいですね。理由としてはアメコミ調のチルチャックがいないからです。チルチャックのなかでは自分自身もアメコミ調の顔をしているんでしょう。

アメコミ調のライオスDの体が異常に大きいのはチルチャックとの体格差から生じているものだと推測できます。

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  • ライオスD:アメコミ調
  • マルシルD:アメコミ調
  • センシB:アメコミ調

センシが生み出したシェイプシフター

センシが生み出したシェイプシフターのうち、わかりやすいのが可愛いチルチャックBです。劇中や巻末おまけ漫画でもセンシはチルチャックのことを少年だと考えているのがわかります。

マルシルCはセンシの魔術に対しての理解力のなさから推測しました。ライオスBに関しては、ダンジョン飯5巻の118Pのセンシの想像で目がイってるライオスが登場します。31話「ドライアド」にも目のいってるライオスが登場します。

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  • ライオスB:目がイってる
  • マルシルC:魔術書が落書きだった方
  • チルチャックB:かわいい

食わねば……

まとめ

以上の考察を踏まえて、本物とそれぞれが生み出した偽物についてまとめてみました。

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ライオスは、マルシルのことをファリンを助けるためになんでもしてくれる良い人と思っている(若干脚色されているが)。

マルシルにとってファリンは大切な存在で、兄であるライオスに面影を重ねていることがわかりました。チルチャックとセンシの得意分野については少し疎いようです。

チルチャックはアメコミチックに世界が見えている。チルチャックの想像なのか、ハーフフット種固有の特徴なのかはわかりませんが、チルチャック視点では自分自身もアメコミ調でハードボイルドに見えているのかもしれません。なので子供扱いされることについて心外に思うのかも。

センシは、チルチャックのことをかわいいと考えているようでした。7巻にドワーフ独特の子供を育てるという道徳観が出てきます。ライオスのことを「何を考えているのかわからない頭のおかしいトールマン」と考えている節も。第31話にも似たような表情で登場していました。これらは劇中で何度も登場していましたね。

最後に、意外とマルシル、チルチャック、センシは魔物についての知識がないことがわかりました。

*1:詳細については7巻参照のこと