酢ろぐ!

カレーが嫌いなスマートフォンアプリプログラマのブログ。

お絵描き初心者が Stable Diffusion を使って魅力的なキャラクターの描き方を学ぶ

さくさんは4月28日に液晶タブレット「HUION Kamvas 12」を手に入れてから、夜ごとにイラストを描いては投稿している。

Stable Diffusion を使って魅力的なキャラクターの描き方や塗り方を学ぶ

定期的にイラストを描いては投稿を行っているため、自分自身ではかなり上達したと感じているが、残念ながら投稿したツイートの閲覧数は 10 view 以下で、この状態が 2ヶ月以上も続いている。

絵描き界隈の最底辺にいることは自覚しているので、大勢に受け入れられることを求めてはいないが、もう少し多くの人に見てもらいたいと思う気持ちはある。イマドキな絵柄に近づけようと制作方法を見直すことにした。

さくさんには師匠がいない。イラストをアップロードしても「ここはこう塗った方が良い」「服の影はこのように塗った方が良い」と教えてくれる人もいない。そこで AI の力を借りることにした。

自分で下書きと大まかな下塗りまでやってから、Stable Diffusion の img2img をおこない清書して、その結果をトレースすることでより魅力的なイラストに近付けるのではないかと考えて実験することにした。

特に題材がなかったので、ちょうど目についた@okazukiさんのイラストを参考にして、30分で描いたイラストはこれだ。

このイラストを元絵にして、img2img をしていきたい。

Stable Diffusion で img2img して万人受けするイラストを調べる

Stable Diffusionで生成されるイラストは「公約数」だと考えている。AI顔と揶揄されてはいるが、さくさんのイラストよりは万人受けするイラストになると思う。

プロンプトは特に指定せずに、Denoising strength をいろんな値に指定して img2img した。

参考までに Denoising strength を 0.1 〜 0.6 まで指定して生成させたサムネイルを貼っておく。0.6以上は元絵からかなり離れてしまうため別物になってしまうので、0.3、0.4 あたりが良い感じだと思う。

strength output
0.1
0.2
0.3
0.4
0.5
0.6

トレースして清書した

トレースして清書した。

さくさんの元絵よりも万人受けする絵柄になったと思う。

「塗り」はトレースできないので、いつもの塗り方である。生成したAI絵を参考にして影をつけた。

自分のイラストを元に絵を生成しているので、魅力的なポイントをスポイルできるのはとても良いことがわかった。今回は変化をわかりやすく見せるためにトレースしたが、線画はそのままで影の塗りを参考にするなど応用が効くと思った。