酢ろぐ!

カレーが嫌いなスマートフォンアプリプログラマのブログ。

AIと共に進化するアプリ開発: GPT-4と爆速でiOSアプリを開発する方法とその効果

こんにちは!最近、私は OpenAI の GPT-4 と共に iOS アプリを開発することに挑戦しました。この冒険において、AIの力を活用することで、どのように開発プロセスが劇的に変わるのか、そしてどのような課題に直面したのかについてシェアしたいと思います。

本記事では、GPT-4を用いた開発の苦労した点や省力化できた点を紹介します。AI技術の進化がアプリ開発の世界にもたらすインパクトをお伝えすることで、皆さんがAIと共に新たな開発プロセスに取り組むきっかけとなれば幸いです。それでは、さっそくAIと共に進化するアプリ開発の世界へ一緒に飛び込んでみましょう!

GPT-4について

2023年3月15日にOpenAI社がリリースしたGPT-4は、前バージョンのGPT-3.5よりもさらに自然で思慮深い対話が可能なChatGPTの最新バージョンです。この進化したAI技術は、アプリ開発において革新的な変化をもたらし、開発者の作業効率やアイデア創出を向上させています。

GPT-4の特徴として、以下の点が挙げられます。

  1. より自然な会話: GPT-4は、自然言語理解と生成能力が向上しており、人間との会話がよりスムーズになりました。これにより、開発者がアプリ開発に関するアイデアや質問を簡単に提案し、フィードバックを得ることができます。
  2. 思慮深い回答: GPT-4は、前バージョンに比べてより緻密な回答が可能になりました。これにより、アプリ開発における問題解決やアイデアのブレインストーミングが効率的に行えます。
  3. 学習範囲の拡大: GPT-4は、より広範な知識を学習しており、多様なトピックや専門分野に関する質問に対応できるようになりました。アプリ開発において、技術的な問題や業界の動向に関する質問が瞬時に解決できるようになります。

このようなGPT-4の進化により、アプリ開発のプロセスが劇的に変化し、開発者がこれまで以上に効率的かつ創造的な開発を行うことが可能になりました。AIと開発者の協働により、アプリ開発はさらに進化し続けるでしょう。これからもGPT-4やその後継技術が登場することで、アプリ開発業界に新たな可能性が広がり、より優れた製品やサービスが生まれることが期待されます。AIと人間が協力し合うことで、未来のアプリ開発がさらに効率的かつ創造的なものとなることを楽しみにしています。

GPT-4とChatGPT Plusについて

GPT-4は、有料コンテンツとして提供されており、月額20ドルを支払うことでChatGPT Plusに加入し、その機能を利用できます。ChatGPT Plusでは、今後画像とプロンプトを入力して回答を得る機能が追加予定であり、ますます進化するAI技術に期待が高まっています。

ただし、現時点ではその機能はまだ提供されていないため、私自身もChatGPT Plusへの加入を少し躊躇しました。しかし、周囲の開発者たちがGPT-4を利用している様子を見て、この新しいAI技術をリリースから体験しなければ損をすると感じ、結局はChatGPT Plusに加入することに決めました。

その後、GPT-4とともにiOSアプリ開発を進める中で、その価値を実感し、加入を決断したことを後悔することはありませんでした。今後もGPT-4を活用し、アプリ開発の効率化や創造性向上に役立てていきたいと考えています。このようなAI技術の活用は、開発者にとって大きなチャンスであり、新たな可能性を引き出す力になることでしょう。

アプリのコンセプトと開発背景

私は Yahoo!ニュース などの公式アカウントにリプライを送るユーザーが好きではありません。感情的で暴力的なコメントが多く、見ていて気分が悪くなることがしばしばあります。そこで以前、「公式アカウントにリプライを飛ばすユーザーをブロックするアプリ」というWebアプリを利用していましたが、2022年10月ごろに突然使えなくなってしまいました。

そこで、GPT-4とともに新たなアプリを開発することに決めました。アプリのコンセプトは以下の通りです。

  1. Twitter上でスパムツイートを行っているユーザーや、公式アカウントにリプライを飛ばしているユーザーをブロックする
  2. このアプリを通じて、Twitterのユーザーがストレスフリーで快適なSNS環境を享受できるようになることを目指す

GPT-4の力を借りて、アプリ開発を効果的に進めていくことになりました。このアプリ開発プロジェクトでは、AIの知識を活用しながら、ユーザーが安心してTwitterを利用できる環境を提供することを目指します。

アプリ名の選定過程

GPT-4にアプリの名前を考えてもらうことにしました。最初の提案は「TwiBlock」でしたが、すでに同名の既製品が存在していたため、採用することができませんでした。

次に私が考えた「Peacemaker」という名前についてGPT-4に確認しましたが、直感的にアプリの機能が理解できないという指摘を受け、これも不採用となりました。

最終的に、GPT-4の提案である「TwiProtect」をアプリ名として採用することに決めました。この名前は、Twitterの保護(Protect)機能を連想させるとともに、スパムや暴言ユーザーからユーザーを守る(Protect)というアプリの目的をうまく表現していると感じました。

これにより「TwiProtect」の開発が始まり、GPT-4と共に効率的なアプリ開発を進めていくこととなりました。

アプリアイコンの検討と生成

アプリ名が決まった後、次にアプリアイコンの検討を開始しました。GPT-4は画像を出力できないため、アイコンの生成には同じOpenAI社のDALL·E 2を利用しました。DALL·E 2はプロンプトを入力すると画像を生成するWebサービスです。

アプリに最適なアイコンを出力するためのプロンプトをGPT-4に考えてもらいました。アプリのコンセプトから提案された内容は、「青色」「鳥」「盾」「ストップサイン」を含めたプロンプトでした。

DALL·E 2にアイコンを生成してもらいましたが、最初はピンとくるアイコンがうまく生成されませんでした。しかし、何度も出力を繰り返すことで、最終的に上の段・左から2番目のアイコンが最もアプリのコンセプトに適していると感じ、それを採用することに決めました。

このアイコンは、鳥と盾を組み合わせたデザインで、Twitterの保護機能やユーザーを守るアプリの目的を視覚的に表現しています。これで、「TwiProtect」のアイデンティティが完成し、開発をさらに進めることができました。

App Store ConnectでのASO対策とGPT-4の活用

App Store Connectでは、アプリの説明文やキーワードの入力が必須です。これらの入力項目は、ASO(App Store Optimization)のために可能な限り長文であることが望ましいとされています。しかし、私は長文を書くのが苦手でした。

ASOについては過去に以下のような記事を書いているため、本記事での紹介は割愛します。

そこで、簡単にアプリの説明やキーワードを書き出し、GPT-4に文章を膨らませてもらうことにしました。GPT-4にはアプリの説明と文字数の上限を指定することで、適切な長さの文章を生成してもらいました。生成された文章には若干の誤りがあり、訂正が必要でしたが、1から文章を考える苦労に比べると、かなり省力化できました。

アプリの名前やアイコン、紹介文など、アプリ開発時には後回しにしてしまう部分も、今回はAIの支援でアプリ開発前にすべての情報が揃いました。これにより、私はアプリ開発に集中することができ、効率的に作業を進めることができました。

GPT-4を活用することで、アプリ開発プロセスの多くの部分で効率化や省力化が図れることがわかりました。

AIと人間の分業による効率的なアプリ開発

アプリの実装段階で、アプリのコンセプトがしっかり決まっていたため、自分で手を動かしてコーディングを進めることができました。

今回開発するのは iOS アプリで、Viewの実装にはSwiftUIを利用していました。GPT-4は2021年までの情報しか持っていないため、新しいSwiftUIに関する情報を提供してもらえなかったことが、AIに頼らなかった要因として大きかったかもしれません。このように、熟練したプログラマーにとってはAIに頼るよりも自分で手を動かす方が速いことがわかりました。

一方で、私はTwitter APIの利用方法に詳しくなかったため、AIにユーザーをブロックする方法を尋ねることで、効率的に開発を進めることができました。また、アプリのテーマカラーなどはGPT-4に考えてもらいました。Twitterに関連するアプリということで、まず青色(#006BB6)を提案されましたが、iOSのダークモードでは暗すぎることが判明し、別の色(#4B92DB)をダークテーマ時に使用することにしました。自分ではすぐに答えを出せない部分をAIに考えてもらい、問題が発覚したらそれをフィードバックして別の回答をもらうのに活用しました。

この経験から、人間が手を動かすのが速い部分は人間が行い、知識不足や不安がある部分はAIに頼るという分業を行うことで、Google検索などで手を止める時間を減らし、効率的な開発ができることがわかりました。

アプリは完成したが…… GPT-4と開発した TwiProtect の挑戦と終焉

アプリの完成後、Apple社の審査を何度も受け、ようやく公開ができました。公開されたアプリは以下のURLからダウンロードすることができます。

products.ch3cooh.net

しかし、開発中に残念なお知らせが届きました。Twitter APIの有料化が突然告知されたのです。月額100ドルを支払えば1アプリあたり月10,000回までread APIを利用できますが、これはTwitterが自由にツイートの取得を制限することを意味します。例えば、アプリのユーザーが1万人いた場合、月に1回しかスパムユーザーをブロックできません。ユーザーが1,000人だと月に10回までしかできません。この制約のため、アプリのコンセプト「ユーザーにストレスフリーで快適なSNS環境を提供する」を実現することが困難になりました。

GPT-4と共に開発したアプリとして、今後もAIと共にアプリの改良を続けたかったのですが、Twitter APIが使えなくなることにより、アプリは公開停止を余儀なくされました。このアプリは2023年4月末までの間しか使えません。

この経験から、AIと共にアプリ開発を行う際には、外部環境の変化にも柔軟に対応できるようにすることが重要であることがわかりました。

まとめ

このブログ記事の執筆にも、GPT-4の力を借りました。私が下書きした本文をGPT-4に入力し、それをもとにわかりやすい文章に清書してもらいました。普段私はブログでは文末を「だ。である。」と表現していますが、GPT-4は丁寧な言葉遣いをするため、「です。ます。」と出力してくれました。

アプリ開発だけでなく、ブログ記事の執筆にもAIが活用できることがわかりました。GPT-4を使って文章を整理し、アイデアを具体化することで、思考の整理や表現の改善に役立ちました。

今回の経験を通じて、AIと人間が協力することで、アプリ開発や文章執筆など、様々な分野で効率的かつ効果的な作業ができることが実感できました。今後もAIの活用範囲を広げ、さらに進化した形での協力を試みていくことを期待しています。

今後の開発では、この教訓を活かして、AIと人間が協力してさらなるアプリ開発の挑戦を続けていくことを目指します。

さくさん註

本文の清書は AI が出力してくれるとはいえ、下書きの時点で何を書くかを入力しないとAIは明後日の方向に行ってしまう。まだリリースもしないのに「ユーザーからは、Twitter上でのストレスを軽減できると好評を得ており」だったり、1人でやってるのに「開発チームは、UI/UXデザインや機能実装に取り組むことができました。」だったり、あり得ない方向に話を広げてしまい困った。

困った話でいうとアプリの審査が全然通らないのにも困った。Apple の審査担当者が「Twitter にログインできない」と3回リジェクトされたが、4回目に簡単な screen_name と password に変更したら審査に通ったのでホッとした。どうやって動作確認をしているかわからないが、担当者の記号の入力間違いなのか、さくさんが制御文字を入れてしまっていたからなのかはもうわからない。

2週間ちかく Apple とやりとりをしていたわけだが、審査中に Twitter API の終了が告知されたのには一番びっくりした。この記事を世の中に出すタイミングがなくなってしまうのではないかと心中ヒヤヒヤだった。Twitter API の終了前にアプリとこの記事を公開できてよかった。

しかし、Twitter API の有料化の対応には 1年くらいはかかると思っていたけど案外早く対応が完了してしまったなぁ……