「 GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ (角川文庫)」を読みおわりました。昨日発売だったんですね。今日たまたまTwitterを眺めていたら「買ったよ」とツイートしている方がいて、運良く家から出かける前に買うことができました。行きと帰りのバスの中でほとんど読むことができました。
劇場版アニゴジのストーリーを補完する小説版
アニメゴジラ(以下、アニゴジ)の第二部 決戦機動増殖都市が5月18日に公開されるにあたって、ストーリー補完のための小説が今回も発売となっています。それがこの「プロジェクト・メカゴジラ」なのです。
- 作者: 大樹連司(ニトロプラス),虚淵玄(ニトロプラス)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2018/04/25
- メディア: 文庫
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ただ、1999年に怪獣が現れてから2048年に地球から脱出するまでの半世紀の歴史を、単純に昔から順に記しているのではなく時代が行ったり来たりしています。基本的なところではあるのですが、いつ何があったかを抑えていないとなんでGフォースがゴジラに特攻しているのかがわからなくなってしまいます。
谷甲州著「航空宇宙軍史」も同じなのですが、物語が長くなるとどのような経緯があって現状がこうなっているのかわからなくなってしまいます。
アニゴジも最初にカマキラスが現れたのはわかるのですが、それ以降の出来事の前後関係がわからなくなってしまったので、復習を兼ねて前巻を読み直して年表を作成しました。
地球連合軍史年表
人類と怪獣との戦いは、1999年にニューヨークに最初の怪獣カマキラスが現れたところからです。2039年にビルサルドとエクシフの協力を得た人類は地球連合軍を結成し、次々と怪獣を撃退していきますが、ゴジラ相手にはなすすべもなく人類は敗北してしまいます。
その後、人類は恒星間航行船オラティオ号とアラトラム号を建造して地球を脱出しますが、建造を急いだアラトラム号にはコールドスリープ装置が備わっておらず、恒星間航行に耐えきることができず地球に戻ることになります。ハルオ・サカキが地球に戻ってきたところから劇場版は始まります。
年表にまとめてみました。
年代(西暦) | 月 | やったこと | 発生した怪獣 |
---|---|---|---|
1999年 | 5月4日 | 最初の怪獣が現れる | カマキラス*1 |
2002年 | 9月 | ドゴラ*2 | |
9月 | キプロスに宇宙ステーション・ミールが墜落する | ||
2005年 | 11月 | 生物化学兵器「ヘドラ」作戦でラドン・アンギラスを撃退するが、ヘドラ自体が北京に侵攻、汚染被害が発生 | ラドン・アンギラス*3 |
パスキスタンがインド国境近郊に核ミサイルを使用し、第四次印パ戦争が勃発する | |||
2017年 | 12月 | 怪獣の体内から放出される物質によって細菌感染症が発生し、オーストラリア東海岸が汚染される | ダガーラ*4 |
2022年 | 5月 | オルガ*5 | |
2029年 | メガロが日本に上陸する。日本政府は沖縄に現れた別の怪獣「キングシーサー」を誘導して、相打ちにさせる | ||
2030年 | ゴジラがアメリカ西海岸に現れる。 | ゴジラ*6、あと3体 | |
2034年 | ゴジラが西ヨーロッパに現れる。EU連合軍による総攻撃が失敗し、人類がヨーロッパ全域から撤退する | ||
2035年 | 「エクシフ」がニューヨークへ飛来 | ||
2036年 | 「ビルサルド」がロンドンへ飛来 | ||
2039年 | |||
人類・エクシフ・ビルサルドによる「地球連合」が発足し、各国は自治区となる | |||
ヨーロッパ奪還作戦「オペレーション・エターナルライト」を実行し、成功を収める | |||
2040年代初頭 | 太平洋で発見された海棲怪獣「チタノザウルス」を使って日本近海での索敵任務を開始する | ||
2042年 | |||
生物化学兵器「ヘドラ」の再生産のための研究を開始する(のちに研究結果は捏造であったことが判明する) | |||
ゴジラ、北極海でバトルモスラと遭遇。バトルモスラを倒す | |||
ゴジラ、北極海で妖星ゴラスを迎撃。南下を開始 | |||
欧州復興計画オペレーション・ルネッサンスの第三次大規模輸送船団と護衛中の地球連合海軍の主力を壊滅させる | |||
ゴジラ、ニューヨークへ上陸。地球連合首都が壊滅 | |||
エクシフとビルサルドの母船の核融合炉を暴走させる「オペレーション・プロメテウス」を実行するが、ゴジラは耐え抜く | |||
アメリカ合衆国東海岸全域・アフリカ大陸北部・ユーラシア大陸の半分の生存圏消失 | |||
地球連合政府をリオデジャネイロへ移転 | |||
地球連合政府はユーラシア大陸の奪還とヨーロッパの復興計画を断念 | |||
「プロジェクト・メカゴジラ」の実行 | |||
メカゴジラ建造にかかる5年を確保するための陽動・総消耗戦「オペレーション・ロングマーチ」実行。Gフォースが再編される | |||
43式航空偵察艇がGフォースに配備される | |||
怪獣「ガイガン」を対怪獣用怪獣に改造する | |||
スエズ陽動作戦(エジプト)にて初めてガイガンを戦線投入 | |||
2043年 | 前半 | オペレーション・グレートウォールの発案。 | |
オペレーション・グレートウォールのため、地下に戦術核を埋める工事が開始される | バラゴン、ゴロザウルス、マンダ*7、メガヌロン*8、ラドン*9 | ||
2043〜2044年 | |||
ラッカ陽動作戦(シリア)にガイガンを投入。その後、バクー、アシガバード、サマルカンド、カシュガル陽動作戦にもガイガンを投入 | |||
メカゴジラの試作技術をガイガンを使ってテストを開始する。最終的には細胞が暴走し、消滅した箇所が異常な再生するようになってしまった | |||
2045年 | |||
前半 | ホータン陽動作戦(中国)にて、ゴジラの熱線によってガイガンが消滅する | ||
前半 | オペレーション・グレートウォール実行。ヒマラヤ山脈を熱核爆弾で破壊し、大断層帯を形成して、ゴジラの進行を遅滞させる | ||
後半 | ヒマラヤ山脈に潰されたゴジラが地中の移動を開始する | ||
2046年 | |||
1月 | ヒマラヤ山脈が大噴火し部隊は全滅。ゴジラがインド防衛線を突破 | ||
2月 | インド洋で轟天が消息を断つ | ||
3月 | 遠州灘で索敵任務に当たっていた2体のチタノザウルスが消息を断ち、現場に急行した震天がゴジラを発見。 | ||
3月 | ゴジラ、浜松に上陸 | ||
3月 | メカゴジラの起動に失敗 | ||
3月 | 富士裾野のゴジラ最終決戦で人類は敗北(富士最終決戦) | ||
3月 | 富士最終決戦の翌日、ゴジラが東京に上陸し3時間で壊滅する | ||
ケイン・ヒルターによってセリザワ博士とオキシジェン・デストロイヤーの噂が流される | |||
イジュウイン*10によって北米ヘドラ研究施設でJ-MO7をベースにゴジラ細胞の培養が開始される | デストロイア? | ||
2048年 | |||
1月 | 地球外惑星への移民計画を実行。オラティオ号がケプラー425系に向かって出航する | ||
3月11日 | ゴジラがリオデジャネイロのJSS3宇宙港を破壊 | ||
3月11日 | 建造が遅れていたアラトラム号の出航を3月14日に改める | ||
3月13日未明 | ゴジラ、リオ市街地に侵攻。地球連合軍の本部施設の核自爆を実行 | ||
3月14日 | アラトラム号がタウ星eに向かって出航する | ||
地球連合軍内の軍事クーデターによって「総攻撃派」が実権を握る | |||
総攻撃派によって、サンパウロ、サルヴァドールに核が落とされて消滅する | |||
6月 | 潜水艦・轟天と陸戦隊が総攻撃派を撃滅する | ||
6月 | 撃滅後、生き残りの総攻撃派シンパによってシベリア自治区と北米自治区などの基地で核自決が発生(GODZILLA プロジェクト・メカゴジラ)。これによって地球は2万年後も厚い雲に覆われることになる(GODZILLA 怪獣惑星) | ||
6月 | 轟天が総攻撃派を道連れにフォークランド沖で沈む | ||
6月 | 人類存続委員会が管理するブエナベントゥラ(コロンビア)が地球連合軍の新しい本拠地となる | ||
7月31日 | ゴジラ、ブエナベントゥラに侵攻。モスラによってゴジラが傷つき消息を断つ | ||
7月31日 | モスラの使者・怪獣共生派(コスモス)がモスラの卵を保護することを条件に支援することを提案。取引に応じる | ||
8月12日 | モスラの卵を日本を輸送する「オペレーション・クレードル」の発案 | ||
8月15日 | アキラ・サカキの最後の報告書とともにゴジラの弱点のデータを地球上に残す | ||
オペレーション・クレードルの陽動のために人類の生き残り全員で突撃する | |||
2万年 | |||
アラトラム号が地球へ帰還する(GODZILLA 怪獣惑星) | ゴジラ、セルヴァム | ||
ゴジラの迎撃に成功するが、超大型ゴジラ「ゴジラ・アース」が出現する(GODZILLA 怪獣惑星) | ゴジラ・アース | ||
生き残ったハルオ・サカキが少女に助けられ、かつての富士裾野メカゴジラ製造工場を訪れる (GODZILLA 決戦機動増殖都市) | |||
ゴジラ・アースによってメガゴジラシティが破壊される(GODZILLA 決戦機動増殖都市) |
未確定事項
- 西暦2万年の地球で全ての動植物がゴジラ細胞を有しているのは、2046年のイジュウイン博士の実験の結果か?
- 原作および劇場版で触れられていない オラティオ号 の行方
参考
- 作者: 大樹連司(ニトロプラス),虚淵玄(ニトロプラス)
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2017/10/25
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- 作者: 大樹連司(ニトロプラス),虚淵玄(ニトロプラス)
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