人生の中で表彰されたことがほぼないんだけど高校を卒業する時に図書室から「本を多く読んだで賞」をもらったことがあります。上位は図書委員で占められていました(残念ながら図書室を溜まり場にしてた奴らに勝ち目はなかった)。
高校時代は大阪から和歌山に越境通学していたせいか、通学時間が無限にあったんで図書室で本を借りて読み続けていました。その時間にターゲットを開いてひとつでも多く英単語を覚えていたらよかったんだけどね。
賞をもらうくらい沢山の本を読んでいたんだけど、当時はラノベと仮想戦記中心だったのでSFと呼べるものだと3年くらい前に「 星を継ぐもの (創元SF文庫)」を読んでから数冊くらいしか読んでないんですよね。そのなかでも抜群に面白くってよかった。
火星の人 について
タイトルからわかるように火星ものなわけだけど、火星の古代文明の遺跡だったり、宇宙船打ち上げにともなうNASAと中国国家航天局との政争みたいなものではなくて、「星を継ぐもの」の考察パートとか「ゼロ・グラビティ」のサバイバルなところとか「アポロ13」のヒューストンの強力なバックアップとか、諸々の大好物が詰まっていたのもあったか592ページを1日で読んでしまった。
- 作者: アンディ・ウィアー,小野田和子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/08/22
- メディア: 文庫
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原書が英語だと訳本が読みにくいという偏見*1があるんだけど、日本語訳担当の小野田和子さんが良い仕事をしたと思う。
あと、「火星の人」は映画映えしそうだなぁと思いながら読んでた。細かいところはきっと省略されてしまいそうではあるけれど。
追記(2015/8/8)
読み終えてから映画映えしそうだなぁと書いてました。
今日、映画館で「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」を観てきたのですが、予告編でなんと「火星の人」の予告編が流れていました。本当に映画になったみたいですよ!
日本での公開は2016年2月13日とのことで今から楽しみです。
http://www.foxmovies.com/movies/the-martian
ただ、邦題は「オデッセイ」になるみたいです。原題が「The Martian」なのでそのまま火星の人でよかったのでは……と考えてしまいます。
追記(2016/2/6)
映画を観てきました。
*1:フィリップ・K. ディック著の作品でかなり読みにくい本があったと思うんだけどタイトルは忘れた