PlayStation Suite SDKのオープンベータが本日より開始されています。クローズベータには申し込みしなかったので遊べず悔しい思いをしていましたので、公開当日にさっそく試してみました。
PSP Vitaで動作するアプリを開発ためには、PlayStation Suite SDKをダウンロードする必要があります。PlayStation Suite SDKはオープンベータということで無料ですので気軽に試してみても良いかもしれません。
SDKは以下のURLからダウンロードする事が可能です。
ダウンロードが完了したら、exeを実行してインストールを開始します。
インストール途中にVC++ 2010のランタイムを使用するみたいで、まずはこちらからインストールを行います。
しばらくすると、Vita実機上で動作させるためにUSBドライバのインストールが始まります。
Microsoftの認定が行われていないのか、身元不明のドライバとして警告が出ます。ドキっとしますが、「このドライバーソフトウェアをインストールします」を選択します。
C++ランタイム、ドライバ、その他もろもろのインストールが完了すると、PSSuiteのインストールは完了です。
インストールが完了するとブラウザ上にドキュメントが表示されます。
デスクトップ上には以下の2つのアイコンが表示されます。
- PssStudio
- MonoDevelopをベースにした専用開発環境
- UIComposer
- UIを作成するツール
PssStudioを起動しました。まんまMonoDevelopなので安心します。将来的にはVisual Studio上でコードが書けるようになれば嬉しいですね。
「新しいソリューションの作成」を選択して、シンプルなアプリを作成します。
ウィザードによって生成されるテンプレートプログラムは以下の通りです。
このうち、実際にプログラムが書かれているのは、AppMain.csのひとつだけとなります。イベント駆動型だと思っていたのですが、やはりVitaがゲーム機だからかMainメソッド内でループをまわし続けるような実装になっていました。
using System; using System.Collections.Generic; using Sce.Pss.Core; using Sce.Pss.Core.Environment; using Sce.Pss.Core.Graphics; using Sce.Pss.Core.Input; namespace PSAppTest { public class AppMain { private static GraphicsContext graphics; public static void Main (string[] args) { Initialize (); while (true) { SystemEvents.CheckEvents (); Update (); Render (); } } public static void Initialize () { // Set up the graphics system graphics = new GraphicsContext (); } public static void Update () { // Query gamepad for current state var gamePadData = GamePad.GetData (0); } public static void Render () { // Clear the screen graphics.SetClearColor (0.0f, 0.0f, 0.0f, 0.0f); graphics.Clear (); // Present the screen graphics.SwapBuffers (); } } }
Windows Phone 7のコードを移植出来るかなと気軽に考えていましたが、これだと色々と移植に手間が掛かってしまいそうです。ひょっとしたらXNAからの移植の方が楽かもしれません。
MonoDevelopベースですので、デバッグ実行をするにはツールボックスにある歯車のアイコンをクリックします。2つある歯車アイコンは、左からそれぞれ「デバッグなし実行」「デバッグ実行」となりますので右の方をクリックしてください。
実行するとVitaエミュレータが起動します。スケルトンのままだからかかなり動作が軽いです。