「星系出雲の兵站-遠征-1 (ハヤカワ文庫JA)」を読みました。この記事はレビューや考証などといった高尚なものではなく、本書を読んで思ったことを書いた読書記録となっています。
- 作者: 林譲治,Rey.Hori
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2019/08/20
- メディア: 文庫
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「星系出雲の兵站-遠征-1」を読みました
本書の著者は「林 譲治」です。ハァイ、ジョージィ! 本作品は、星系出雲の兵站シリーズ第二部の1作目にあたる作品となります。
第一部では、異星人の痕跡を発見し、壱岐の自治権を維持したままどのように異星人に対応していくのかから物語が始まり、人類コンソーシアムが異星人ガイナスに対してどのように対抗していくのかが描かれました。
「星系出雲の兵站」は、「星を継ぐもの」の未知のものごとに対しての探究と、航空宇宙軍史シリーズ的なエッセンスで、キャラクターが立ってるのもあって非常に読みやすくスラスラ読むことができた。Amazonのレビューを読む限りでは、人類vs異星人の戦争モノを期待していた読者が「退屈」と感想を残しているので、人によって合う合わないがありそう。僕的にはこれは良いという作品に久しぶりに出会えて嬉しい。
第一部では決着はついていないものの、ガイナスを小惑星に封じ込めすることに成功し、ガイナスの母星が敷島(しきしま)星系にあることが示唆されて終わりました。第二部では、その続きから「ガイナスとのコミュニケーション」「敷島への侵攻」の二本立てで物語が進んでいきます。
五星系文明の位置関係と周辺関係
「遠征-1」を読み始めるにあたって、五星系文明について忘れていたので、星系の位置関係を思い出しながら図に起こしました。
伝搬船で地球からやってきた人類は、まず出雲星系を開発してから、植民星として瑞穂(みずほ)、周防(すおう)、八島(やしま)星系を開発して、最後に見つけ惑星出雲よりもっとも遠い壱岐星系は自給自足の必要もあって現在では五星系内で2番目の経済規模です。惑星壱岐の中でももっとも辺境にあるのが「第三管区」が物語の舞台です。
第三管区の禍露棲はルビがないと「かろす」と読めない。
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