ひとりゲームボーイアドベントカレンダー2016の第5日目です。前日の記事は「ゲームボーイ(DMG-01)を分解する」でした。
前回、初代ゲームボーイ(DMG-01)を分解しました。Y型の特殊ドライバーとプラスドライバーがあれば簡単に分解することができます。
任天堂の携帯ゲーム機を弄るのであれば、Y型のドライバーは良いものを使った方が良いでしょう。僕が使っているのはエンジニアのDTY-02です。
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ゲームボーイ1号をレストアする
さっそく初代ゲームボーイの1号をレストアしていきましょう。
液晶カバー裏を綺麗にする
ゲームボーイの液晶カバーは、もともと黄色い両面テープのようなもので接着されています。
このゲームボーイ1号は、前オーナーが液晶カバーが外れて両面テープの上から瞬間接着剤で固定させようとしたもんだから、接着剤が揮発した白い跡で液晶の表面と液晶カバーを侵してしまっているようです。(きたない)
瞬間接着剤が固まって外装と癒着している部分についてはデザインナイフで削り取りました。大部分はデザインナイフで削りとれたのですが、癒着しきっていてデザインナイフで取り除くのが困難な部分に関しては紙やすり(サンドペーパー)で削りました。
硬いと思って120番から始めたのは失敗でしたね……。外装のプラが思った以上に削れて大変なことになっていました。240番、400番と順に紙やすりをかけて面をフラットにしました。
外装を水で洗う
液晶カバー裏が綺麗になったので中性洗剤と歯ブラシを使って、隅に詰まっている皮脂や油を含んだ埃のようなものを洗います。
場所によっては歯ブラシでは取れないので爪楊枝で穿りだします。
漂白前の水洗いはこんなところで完了です。
漂白する
外装が若干黄色に変色しているのでワイドハイターEXに浸けて漂白します。
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1号と2号を同時にワイドハイターEXに漬けています。紫外線のあたる場所が良いようなので、室外機の上で放置しています。
1号は前オーナーが漂白していた痕跡が残っていて元々の状態がよかったので気持ち漂白する程度で2日間漬け込んでいました。
残念ながら両日とも曇りがちだったのであまり紫外線を浴びせられていないかもしれません。
基盤のクリーニング
液晶側の基盤です。
前オーナーが液晶の縦ライン抜けを直すためにハンダ使った痕跡があります。液晶部分はおそらく瞬間接着剤が揮発したときに液晶を侵してしてまったんだと思います。
電源側の基盤です。
ところどころ基盤が白くなっています。当初電池の液漏れが原因で腐食しているのだと思いましたが、ひょっとすると接点洗浄剤をスプレーして放置されていたのが原因かもしれません。
無水エタノールで綺麗に拭きとります。
あまり変わってないけどこんなところで良いでしょう。できあがり
スイッチとイヤホン部分の金属が錆びているのが気になりますが、発売から約30年経ちますし経年劣化的なものでしょう。
基盤の掃除はこれで終わりです。
組み立てる
漂白の終えた外装とクリーニングした基盤とを組み立てていきましょう。
電池ホルダーのバネはとても綺麗で錆びもありません。電池ホルダーの上の部分にW1と書かれた電池バネを、下の部分にW2と書かれた電池バネをはめ込みます。
ボタンのゴムの後ろには黒い接点があるので、接点復活剤を塗りたくります。あまり塗りすぎるとボタンが反応しなくなりますので加減が必要です。
この時点で液晶側のネジの数が足りてないことに気付きました。分解時にネジの色が違ったり、液晶ホルダー部分が融けた痕跡があったのも前オーナーが適当に修理したからだということがわかりました💢
液晶ホルダーの融け跡は仕方がないとしても、抜いたネジはちゃんと戻して欲しかったですね。
液晶側基盤と電池側基盤とつなげるハーネスを接続します。硬くてなかなか入らないので力を入れるのが怖いけれど、なかなか壊れないのでグイッと押し込みます。
背面のYネジを6箇所締めます。
液晶下部の瞬間接着剤の跡が気になりますね……
最後に液晶カバーを付けて終わりです。
両面テープできっちり接着するのが良いのでしょうけれど、液晶カバーが汚すぎるので軽くマスキングテープでとめる程度にしています。
この汚い液晶カバーはいつか交換したいけれど、替えがないのでしばらくはそのままにしておきます。
できました!
以上で、ゲームボーイ(DMG-01)1号のレストアは完了です。
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