プロジェクトが現在進行中で一区切りとはほど遠いんだけど、少し遅い盆休みですがお休みを頂けたので実家に帰っていました。
2年前のエントリでこんなことを書いていました。
夏休みの自由研究をしておかないとぬま先生に怒られると思ったので、ありがちなテーマですが「郷土」について調べようと思いました。
僕は「だんじり祭り」で有名な大阪府岸和田市の出身です。なので岸和田城についてアレコレ書いてみようと考えました。
結局2年越しになってしまったけど、少ない休みに岸和田城へ行くことにしました。岸和田って地元なんだけど、いつでもいけると分かってると逆に行かないことってありますよね。
大阪に27年くらい住んでたけど通天閣に登ったことないし、東京に来てからは東京タワーに登ったことないし、そういうものなのかもしれません。
……ということで、我々は岸和田城に向かった(写真は羽田空港です)。
岸和田の由来についてや岸和田城の天保城郭図と現在の地図との比較に関しての詳しい内容はこちらのエントリでまとめました。
岸和田藩主の岡部氏についての詳しい内容はこちらのエントリでまとめました。
岸和田城
別名ちきり城と呼ばれている。千亀利と書いてちきりと読みます。輪郭式平城なので本丸を囲むように曲輪が存在しています。
本丸から虎口へ入る多聞櫓。
虎口から覗いた岸和田城。
岸和田城です!(復興)天守と小天守です。
中は博物館になっています(大人300円)。
岸和田城の中に入るとこんな感じになっています!クーラーも効いていて、20年以上前に入った時には暑かった記憶があるのでつい最近改修されたんだと思います。すごいで。
岡部氏の治世が長かったので、博物館部分には歴代の岡部氏の家宝や具足などが展示されていました。
大阪城や名古屋城、水戸城など徳川将軍家の居城と比べるとかなり小さい天守なのであっと言う間に最上階です。最上階部分には模型が置いています。これはらんかん橋あたりから岸和田城の方を見ているのかな。
最上階から外を見てみました。旧寺田財閥当主の別邸である五風荘が見えます。現在、がんこフードがレストランとして活用しています。
山の方を見ると、岸和田高校があります。
海岸の方を見ると「八陣ノ庭」があります。これは諸葛亮孔明の八陣法をテーマにして作庭されたものです。
本丸を背面から見ると、犬走り(いぬばしり)があるのがわかりますね。犬走は堀と石垣の間にある平地のことです。犬走が有名なのは彦根城でしょうか。犬走りがあるのは石垣が崩れるのを防ぐ役割があるためです。
岸和田城の石垣には泉州砂岩が使われていました。これは脆くて平成11年の豪雨で崩れてしまいました。石垣の色がまだらになっているのは、改修工事の際に元の岩と違うものを使ったからですね。より強度のある花崗岩で補修されました。
二ノ丸
昔は二の丸では猿が飼われていて、トタンで作った小屋でお茶やお菓子が買えました。僕が高校生頃までは残っていた記憶があるのですが、2015年に訪問した時には猿小屋や古いお茶屋さんは消えていました。
岸和田城は観光しにくい
あと、岸和田駅の周辺にはロッカーがなくて困った。これは南海岸和田駅の改札前のロッカーで一番大きいサイズのやつだけど、旅行用のキャスターを入れるのには向いてなかった。
観光の際にはホテルに預かってもらった状態で歩いた方がよさそうです。うちの母の友達が近くにいたので一時的に荷物を預かってもらえたのが幸いでした(地元の強み)。