先週M1 Macbook Pro*1が届いたので、試行錯誤して既存プロジェクトでRosettaを使わずにiOSシミュレータで起動させることができた。その後、1週間が経過したがiOSアプリ開発には特に問題なく使えることがわかった。
今週はM1 Macbook ProをAndroidアプリ開発に使って問題がないかどうか検証したところ、そもそもとしてAndroid Studioの初期セットアップに失敗することがわかった。具体的にはAndroid SDKをインストールすることができない。
M1 MacでAndroid Studioの初期セットアップに失敗する
M1 MacにAndroid Studioのインストールをした。初期セットアップ中のAndroid SDKをインストールする段階で下記のエラーメッセージが表示された。
An error occurred while trying to compute required packages
このあと設定画面からAndroid SDKをインストールしようとするが、同じエラーメッセージが出て失敗した。
「Error about Android Studio on Macbook M1: An error occurred while trying to compute required packages - Stack Overflow」によれば、Android Studio Preview(Canary build)を使ってAndroid SDKをインストール後に安定板のAndroid Studioを使えば良いと書かれていたが、Canary build版でも「An error occurred while trying to compute required packages」とエラーメッセージが表示されてしまい、Android SDKをインストールすることができなかった。
「https://youtrack.jetbrains.com/issue/IDEA-258250」によれば、Intel版のAndroid Studioを使ってAndroid SDKをインストール後に安定板のAndroid Studioを使えば良いと書かれていたが、同じくエラーメッセージが表示されていた。
以上のことから、Apple Chip版でもIntel Chip版でも最新のAndroid Studioになんらかのバグ(?)があるのではないかと考えた。またこの問題はAndroid SDKを未インストールのM1 Macでのみ発生するのではないかと思う。
解決編
以下の手順でこの問題を解決した。
- Android Studio 3.6.3をインストールする (古いAndroid Studioは Android Studio download archives | Android Developers にあるので探してください)
- Android SDKをインストールする
- Apple Chip版Android Studio で上書きインストールする
最新のAndroid StudioにはM1 MacにAndroid SDKをインストールできない問題があるため、古いAndroid Studioで先にAndroid SDKのインストールだけ済ませる作戦だ。
1年ほど前にリリースされたAndroid Studio 3.6.3を使って初期セットアップ(Android SDKのインストール)を終わらせて、最新のAndroid Studioで上書きインストールすることでとりあえず開発に使えるようにようになった。
この方法は前述のStack Overflowの質問に回答として投稿した*2。