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酢ろぐ!

カレーが嫌いなスマートフォンアプリプログラマのブログ。

バージョン0.2 PreviewになったWindows Bridge for iOSを使ってみた

Windows iPhone

唐突にWindows Bridge for iOSのことを思い出しました。

Windows Bridge for iOSは、Objective-Cで書かれたiOSアプリをWindowsで使えるようにするプロジェクトの名称です。

Build 2015で発表された当時、Project Islandwoodと呼ばれていました。2015年8月にWinObjCの名称でプレビュー版がでました。2016年7月に現在の名称であるWindows Bridge for iOSの名称でローンチされました。*1

iOS APIをWindows APIにラッピングすることで、iOSで書いたコードを再利用してWindowsで使うことができるようにするという試みです。たしか2015年時点にはSwiftの破壊的仕様変更が諸々発生していたころで、まだObjective-CからSwiftへの移行は時期尚早ではないかと話していたような気がします。

2017年現在、多くのiOSアプリプロダクトはSwiftに移行したか、そうでないプロダクトに関してはXamarinやRuby Motion、React Nativeへの移行を済ませてしまっているかもしれませんね。

現在のWindows Bridge for iOSについて調べる

以前にも同じように調査していました。2015年8月時点、バージョンは(たしか)付けられておらずdevelopブランチからgit cloneしてきたもので確認していました。

2016年7月時点。バージョンは「0.1 Preview (July 15, 2016)」でした。

現在のWindows Bridge for iOSのバージョンは「0.2 170228 (Feb 28, 2017)」です。マイナーバージョン番号が繰り上がっています。

Windows Bridge for iOSプロジェクトの良いところは、「iOS APIでやっていたことをWindowsで実現したい」と考えた時に実装をみることで理解を深めることができるかもしれません。反面、まだAPIの互換性は完全ではないので一部実装に関してはスタブになっている部分もあります。

f:id:ch3cooh393:20170312161101p:plain

どれだけ互換性が上がっているのか調査する

以前、作成したUITableViewにカスタムセルを表示させるサンプルプロジェクトが残っていたのでそのまま流用してみました。

0.2になってもUITableView#registerNibを使ってnibを登録してセルを利用しているのはうまくWindowsでは再現できていませんでした。

f:id:ch3cooh393:20170312215713p:plain

xibの解釈が上手くいっていないのかもしれないですね。

デフォルトのセルであれば、下記のようにセルに画像を設定したのもきちんと表示されていました。これは0.1 Preview (July 15, 2016)から変わらずできるようです。

- (UITableViewCell *)tableView:(UITableView *)tableView cellForRowAtIndexPath:(NSIndexPath *)indexPath {
    UITableViewCell *cell = [tableView dequeueReusableCellWithIdentifier:@"Cell" forIndexPath:indexPath];
    UIImage *image = [UIImage imageNamed:@"chiich4_1"];
    
    NSDate *object = self.objects[indexPath.row];
    cell.textLabel.text = [object description];
    cell.imageView.image = image;
    
//    UITableViewCell *cell = [tableView dequeueReusableCellWithIdentifier:@"InkoCell" forIndexPath:indexPath];

    return cell;
}

f:id:ch3cooh393:20170312220346p:plain

トラブルシューティング

しばらく触っていなかったのもあり、今回Windows Bridge for iOSを使うにあたってハマってしまいました。

サポートされていない16ビットアプリケーション!と警告がでてしまう

Releaseの.zipではなくSource Codeの方の.zipファイルをダウンロードしてしまっていたようです。

最初原因がわからず右往左往してしまいました。変換プログラムのvsimporter.exeで実行時にエラーが発生してしまいます。

>cd C:\works\tableviewsample2
>C:\works\WinObjC-0.2.170228\bin\vsimporter.exe

本来この時点で.xcprojからVisual Studio向けの.slnが生成されるのですが、エラーダイアログが表示されてしまいます。

f:id:ch3cooh393:20170312164135p:plain

Visual Studio 2015 Update 3をインストールする(本質的な解決にはなりませんでした)

Windows Bridge for iOSを利用するのに必要なのはVisual Studio 2015 Update 3でした。

  • Windows 10, build 10586 or higher.
  • Visual Studio 2015 Update 3

VSのバージョンを調べてみるとVisual Studio 2015 Update 2のままだったようです。

f:id:ch3cooh393:20170312164622p:plain

Update 3へのアップデートに時間がかかっていたので放置して出かけました。Visual Studio 2015 Update 3で同様にダメだったので調べてみたところFAQに同じ問題について書かれていました。

FAQ · Microsoft/WinObjC Wiki · GitHub

Releaseからダウンロードするファイルを間違えていたようでした。Source Codeをダウンロードした場合はSDKをビルドするか、ビルド済みの.zipの方をダウンロードして使うかしましょう。

関連記事

このエントリでは、Windows Bridge for iOS (旧名: WinObjC)についてを紹介させていただきました。Windows Bridge for iOSは、Windows 10で使用できるようにブリッジさせて、Objective-CのコードやiOS APIを使ったコードを再利用するためのプロジェクトです。

この他にもWindows Bridge for iOSのネタを紹介しております。Tipsをまとめておりますのでこちらのページをご参照ください。

*1:Microsoftのプロダクトは名前がコロコロ変わるなぁ……