酢ろぐ!

カレーが嫌いなスマートフォンアプリプログラマのブログ。

Windows Phone SDKをインストールする

Windows Phone Advent Calendar "ひとり" 2011」第1日目。

第1日目ですので初心に返って、Windows Phone端末のバージョンとSDKのバージョンの関係のご紹介をします。

Windows Phoneアプリケーションを開発するうえで必要なWindows Phone SDKSilverlight for Windows Phone Toolkitをインストールしてみましょう。

バージョンについて

単純にバージョンと言った場合に、Windows Phoneアプリケーション開発の世界では2つの意味があります。1つ目は「Windows Phone 端末」のバージョンと「Windows Phone OS」のバージョン、2つ目には「アプリケーションの対象となるWindows Phone OS」のバージョンです。

Windows Phoneのバージョン

2011年11月末時点ではWindows Phoneのバージョンは以下の2つです。Windows Phone 7.5端末ではWindows Phone OS 7.1が動いています。

Windows Phone OSバージョン
Windows Phone 7 Windows Phone OS 7.0
Windows Phone 7.5 Windows Phone OS 7.1

Windows Phone 7.5のOSバージョンはWindows Phone OS 7.1となっています。バージョンの番号こそ異なりますが現時点では1対1の関係です。

しかし非常に名前が似ているので紛らわしいのもあり、本書でWindows Phoneのバージョンを記載する際には、原則としてOSのバージョンに統一しております。

余談ですが、Windows Phone 7.5の標準ウェブブラウザのInternet Explorer MobileやWebBrowserコントロールのUser Agentは「Windows Phone OS 7.5」となっています。ひょっとしたらMicrosoft社内でも見解が統一されていないのかもしれません。

Windows Phone SDKのバージョン

アプリケーションのプロジェクト作成時に、どのWindows Phone OSのバージョンをターゲットにして開発をスタートするのか選択を迫られます。

Windows Phone SDK 7.1では、Windows Phone OS 7.0とWindows Phone OS 7.1の両方を対象としたアプリケーションを開発することが出来ます。

Windows Phone OS 7.0を対象としたアプリケーションの場合、Windows Phone OS 7.0相当のAPIしか使用できないという制限は付きますが、Windows Phone OS 7.0端末をWindows Phone 7.1端末の両方で実行できます。

Windows Phone OS 7.1を対象としたアプリケーションの場合、Windows Phone OS 7.0端末上では実行出来ません。

  Windows Phone OS 7.0端末 Windows Phone OS 7.1端末
アプリ対象OSがWindows Phone OS 7.0
アプリ対象OSがWindows Phone OS 7.1 ×

上記の表のとおり、Windows Phone OS 7.1を対象としたアプリケーションの場合、Windows Phone OS 7.0端末上では実行出来ません。
対象となるWindows Phone OSを変更した時に、何に影響するのかをまとめてみました。

Windows Phone OSのバージョン 対象端末のOSバージョン Windows Phone OS 7.1のAPI機能
7.1 7.0 ×
7.1 7.1
バージョン間での差異

Windows Phone OS 7.1ではパフォーマンスの見直しと新しいAPIの追加が行われています。Windows Phone OS 7.0からWindows Phone OS 7.1になり何が変わったのかを簡単にまとめてみました。

  • GPUによる描画の高速化
  • Fast Application Switching対応
  • WebBrowserコントロールのレンダリングエンジンがInternet Explorer 9相当に
  • Pictures Hubからの共有、アプリ起動にExtras.xmlが不要に
  • ガベージコレクションが世代型管理となりより最適化
  • Windows Phone Emulatorに搭載されているOSがWindows Phone OS 7.1に
  • (制限付きだが)バックグランドで動作するアプリケーションの開発が可能に
  • アプリケーションリストのアイコンでアルファ値を反映するように
  • TaiwanCalendarクラス、TaiwanCalendarクラスの削除

Windows Phone SDK

Windows Phone SDKは、Windows Phoneアプリケーションの開発ツールであるVisual Studio 2010 Express for Windows Phoneと、デザインツールであるExpression Blend for Windows Phone 7.1、実際にデプロイしてアプリケーションを実行するWindows Phone Emulator等が含まれているパッケージです。

Windows Phone SDK 7.1には以下のツールが同梱されています。

有償版のVisual StudioやExpression Studioを持っていなくても、この無償パッケージを導入するだけでWindows Phoneアプリケーションの開発が可能になります。

Windows Phone SDK 7.1のインストール

それでは、Windows Phone SDK 7.1のインストール方法についてご紹介致します。

http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?familyid=0a373422-6680-46a7-89e1-e9a468a14259 にアクセスして、vm_web2.exeをダウンロードします。これがWindows Phone SDKのインストーラーとなります。

  • Windows Phone SDKのダウンロードサイト。vm_web2.exeをダウンロード

  • ライセンスの承諾。同意するボタンをクリック

  • 今すぐインストールボタンを押下します

  • 必要なファイルをダウンロードしています

  • ダウンロード完了後にインストールが開始されます

過去にSilverlightをインストールしたことがなかったりすると、インストールには思ったよりも時間が掛かってしまうかもしれません。

  • インストールの完了

Windows Phone SDKのインストーラーは、実行の度に必要なファイルをダウンロードしてからインストールを実施します。ダウンロードは決して速いと言えないのでCDイメージ(.ISOファイル)が配布されています。複数台の環境に導入される方やインターネットに接続されていない環境に導入をご検討されている方は、ISOファイルをダウンロードしてきたほうがよいかもしれません。

Expressエディションの製品のユーザー登録

Windows Phone SDKをインストールして導入されたVisual StudioExpression Blendは、インストールしてから30日間は何も登録せずに使い続けることが可能です。しかし30日を超えて、それらのツールを起動すると警告ダイアログが出て、使用することが出来なくなってしまいます。

  • 起動後の状態、左下に無登録であと何日使えるか表示されている

インストール後30日経過したか、Visual Studioのツールバーにあるヘルプ→製品の登録を選択すると、キーを登録させるダイアログが表示されるようになります。登録自体は手間ではありませんので、Windows Phone SDKのインストール時に行うのが良いでしょう。

  • 製品の登録ダイアログ

登録キーを取得するオンラインで登録キーを取得するボタンをクリックすると、ウェブブラウザが起動し、製品の登録ページが開きます。

  • サインイン画面。Windows Live IDを持っていない方は取得しておきましょう

Windows Live IDをお持ちの方はメールアドレスとパスワードを入力してサインインをおこなってください。

  • 製品の登録ページ

名前などを*がついた項目をすべて入力して送信ボタンを押すと、登録キーが発行されます。

  • 登録キーが発行されます

Silverlight for Windows Phone Toolkitのインストール

Windows Phoneアプリケーション開発において、次点で必要になるのがSilverlight for Windows Phone Toolkitです。

Microsoft社が主幹となって、開発を行っているオープンソースのプロジェクトでホスティングサービスのCodePlexによって配布されています。

Windows Phone SDKで導入されるコントロールの数は少なく、標準の設定アプリで使用されているトグルスイッチやトランジションサービスなどを使ってよりWindows Phoneらしいアプリケーションを開発するには、Silverlight for Windows Phone Toolkitが必須です。

Windows Phone SDKと同時にインストールしておきましょう。

http://silverlight.codeplex.com/ にアクセスして、最新のSilverlight for Windows Phone Toolkitへのダウンロードリンクをクリックします。

  • Silverlight Toolkitのプロジェクトホームページ

2011年11月末時点では「November 2011」と書かれた赤いタイルをクリックするとダウンロードページへ遷移しました。

  • ダウンロードページ

Recommended Downloadにある「Silverlight for Windows Phone Toolkit - Nov 2011.msi」のリンクをクリックすると、Toolkitのインストールファイルがダウンロード出来ます。

  • ライセンスの承諾。Installボタンをクリック

  • インストールが開始される。ボリュームはWindows Phone SDKほど大きくないのですぐ終わる

  • インストールの完了


以上で、Windows Phoneアプリケーションの開発に必要なものの導入は完了しました。