Windows 8.1が出てから「Windowsストアアプリのリモートデバッグができなくなった」と、問い合わせを受けることが増えてきました。
Windows 8.1でリモートデバッグができないのかと言うとそういうことではなく、実際のところは Windows 8.1 Preview
から Windows 8(正式版)
にアップデートすると、インストール済みのアプリケーションが全て削除されてしまいます。その際、リモートデバッグをおこなうために「Remote tools for Visual Studio 2013」をインストールして、 配置エラー
が発生しているとのことです。
結論から言うと、開発PCにインストールしているの Visual Studi
と、リモートデバッグのターゲットPCにインストールしている Remote tools for Visual Studio
のバージョンを合わせる必要があります。*1
Visual StudioとRemote Toolsの組み合わせ
配置できる
- 開発マシン
- Windows (8.0/8.1) + Visual Studio 2012
- リモートデバッグのターゲットマシン
- Windows 8.0 + Remote tools for Visual Studio 2012
配置できる
- 開発マシン
- Windows 8.1 + Visual Studio 2013
- リモートデバッグのターゲットマシン
- Windows 8.1 + Remote tools for Visual Studio 2013
配置できない
最初に説明した組み合わせはこれ。
- 開発マシン
- Windows (8.0/8.1) + Visual Studio 2012
- リモートデバッグのターゲットマシン
- Windows (8.0/8.1) + Remote tools for Visual Studio 2013
配置できるが Windows 8.0向けストアアプリとして適切ではない
- 開発マシン
- Windows 8.1 + Visual Studio 2013
- リモートデバッグのターゲットマシン
- Windows 8.1 + Remote tools for Visual Studio 2013
まとめ
Windows 8.0向けストアアプリを開発している場合は、 Visual Studio 2012
と Remote tools for Visual Studio 2012
で環境を揃えましょう。
Windows 8.1向けストアアプリを開発している場合は、 Visual Studio 2013
と Remote tools for Visual Studio 2013
で環境を揃えましょう。
Remote Tools for Visual Studio 2012はこちらのリンクから、Remote Tools for Visual Studio 2013はこちらのリンクからどうぞ。
ちなみにSurface RTをWindows 8.1にバージョンアップしてしまうと、Remote tools for Visual Studio 2012がインストールできなくなってしまい、Windows 8.0向けのストアアプリを開発している僕としては、どうしたものかと途方に暮れるしかなかったのです。
おわれ
*1:「2012」とか「2013」とか書いてる部分がVisual Studioのバージョンです。