*タイトルはホッテントリメーカーで作りました
今日はとても暑いですね。秋から一転に夏に戻ったのではないかと思うほどです。
「プログラミングでお金を生み出す技52の記事」を書いてから自分自身少し思うところがあり、スマートフォンアプリ開発で収益をあげる方法について考えていました。
スマートフォンアプリ開発で収益をあげる方法
(iOSアプリを前提で考えていきたいと思います。)スマートフォンアプリ開発で収益をあげる方法といえば、こんな感じでしょうか。
- アプリそのものを販売する
- アプリ内課金でプロダクトを販売する (e.g. ゲームでの回復アイテム)
- アプリ内課金で購読してもらう (e.g. Newsstandでの雑誌の定期購読)
- アプリ内広告を貼る
- アプリの受託開発
1. アプリそのものを販売する
「1. アプリそのものを販売する」は一番直球な方法です。開発したアプリ/ゲームをユーザーに販売します。
この派生として「5. アプリの受託開発」があります。販売先がエンドユーザーではなくクライアントになったような"感じ"ですね。
2. アプリ内課金でプロダクトを販売する
「2. アプリ内課金でプロダクトを販売する」はアプリ内で「なにか」を販売する方法です。アプリ内課金で説明しやすいのはゲームでしょうか。
1日の行動回数が制限されているゲームの場合は行動回数を増やすアイテムを販売したり、沢山のステージを用意しているゲームの場合は無料でいくつかのステージを遊べるようにしておいて、追加ステージを遊べる権利を販売したりします。
ツール系アプリの場合は制限付きの「無料版」を配布して制限を解除する「有料化する権利」を販売することができます。
3. アプリ内課金で購読してもらう
「3. アプリ内課金で購読してもらう」は、購読という単語から雑誌や新聞紙を連想させるのですが、実際にはブログを読ませるのに用いられたりします。
アプリ内課金の種類にAppleが月額課金を代行してくれる「自動継続課金型」というものがあり、日本ではAKB48公式アプリが真っ先に対応していました。
iOS5から搭載されたNewsstandでもNHKの英語講座アプリが配信されていたりしますが、この中では自動継続課金型が使われています。
4. アプリ内広告を貼る
アプリを無料で提供して広告を貼ります。広告がクリックされた数によって報酬が発生します。割合的に少ないような気がしますが、表示回数(インプレッション数)によって報酬が発生するものもあるようです。
下図は僕が好きなゲームのアルパカにいさんです。
スマートフォンアプリケーション向けの広告
本記事ではこのスマートフォンアプリケーション向けの広告についてもう少し掘り下げて書こうと思います。
現在、スマートフォンアプリは有料アプリが売れにくい状況になっています。そのことを取り上げている記事を紹介します。
- 有料アプリますます減少–2010年は80%が無料, 2013年は90%に
- 売れる有料アプリの傾向、ユーザー調査から明らかに【Androidスマホ総研】
- アプリは有料で売れないからゲームとして売る。「BLOODMASQUE」のテレビCMに込められたメッセージ。
アプリ内の広告は、アドネットワーク提供会社のSDKを使うことで、我々開発者は非常に簡単にアプリケーション/ゲームに広告を実装することができます。
(この条件を満たすのが難しそうではありますが)より優れた代替アプリケーション/ゲームが現れなかったり、OSのバージョンアップによる不具合が発生しなかったり、アドネットワーク提供会社が事業を廃止しなかったりという前提はありますが、多くのユーザーがそのアプリケーションを使い続ける限り広告収入が見込めます。
広告ビジネスの流れ
普段使っているアプリやゲームに広告が入ってるのは割とすぐにピンとくると思います。 そしてアプリに広告を貼っている開発者は、どこからお金が発生して、どうやって自分の手元に来るのか気になっているんじゃないかと思います。
広告で報酬が発生するまでを簡単に表現すると、以下の通りです。
- アプリに広告を貼って
- ユーザーにクリックされた分だけ
- 報酬を受け取る
先ほどの疑問「この報酬の出元ってどこなん?」って気になりませんか。
Safariを使ってブラウジングしていると、ウェブサイトのヘッダーに表示されているバナー広告やサイドバーにスクエア広告が表示されているのをよく見かけます。
ウェブサイト向けでは「Google Adsense」がその代表格ですが、インターネット上で新商品や新サービスの告知をおこないたい広告主を複数集め、「広告配信プラットフォーム」を整えて、広告収益を考えている複数のウェブサイトやブログ上で告知する仕組みのことを アドネットワーク
と呼びます。
広告を貼り付ける媒体をウェブサイトやブログからアプリケーションへ置き換えたスマートフォン向けに特化したアドネットワークを提供する会社が増えてきているように思います。
これらのアドネットワーク提供会社はどのようなビジネスモデルを採用しているのでしょうか。一般的なスマートフォン向けアドネットワーク提供会社のビジネスの流れを簡単な図で表してみました。(実際には、広告主が直接広告を出稿するという形ではなく、代理店経由で広告を出稿している場合など、複数社を介することもあります。)
このビジネスの仕組みが前述した「アドネットワーク」です。広告主はアドネットワーク提供会社に対して広告を支払います。
例えば、1クリック4円の会社があったとして、広告主は広告費として、10,000クリック分400万円を支払ったと仮定しましょう。
発注された10,000クリック分の広告は「広告在庫」と呼ばれます。この広告在庫とアプリケーション内での広告の関連を下図にまとめてみました。
アドネットワーク提供会社は、広告SDKを実装したアプリから「広告をください」という要求を受けます。アドネットワーク提供会社は要求があったアプリに対して「広告の情報と素材(バナー画像等)」を返します。広告SDKは内部で広告を組立てて、アプリケーションに表示します。
ユーザーが広告をクリックすると、広告SDKはアドネットワーク提供会社に対して「クリックされましたよ」と報告をします。クリックの報告を受けると、「広告在庫」がクリックされた分減らして、アドネットワーク提供会社は報酬をアプリケーション開発者へ渡します。
以上がアドネットワークの仕組みです。
さいごに
さて、ここまで広告ビジネスについての話をさせて頂きました。
まだまだ不勉強なところもありますので、この記事のここがおかしいというのがあれば、↓のコメント欄にて教えて頂ければと思います。
よろしくお願いします。