「センゴク」は宮下英樹が描く仙石秀久
を主役にした漫画です。
- 作者: 宮下英樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/05
- メディア: コミック
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物語は永禄10年(1567年)8月。織田信長が斎藤龍興の美濃国井之口にある居城・稲葉山城を攻め入った稲葉山城の戦い(いなばやまじょうのたたかい)
から始まる。稲葉山城は陥落。龍興は近江へ敗退することとなる。
織田信長は、斎藤家家臣の仙石権兵衛秀久の勇壮な風貌を気に入り、木下藤吉郎の配下に任命する。この前後で信長は美濃国井之口を岐阜と改名して、それ以降稲葉山城は岐阜城と呼ばれるようになる。
藤吉郎の木下隊は半農で非常に弱く、母衣衆選抜のための試し合戦で勝てる策を授かりに権兵衛は竹中半兵衛の下に訪れる。
※前田利家が赤母衣衆筆頭に抜擢されたのは永禄元年(1557年)とされるので、母衣衆選抜の試し合戦はマンガ上の演出と思われる。
人物(登場順)
センゴク 1巻に登場した人物をリストアップしました。
仙石権兵衛秀久(せんごく ごんべえ ひでひさ)
本作における主人公。
柴田権六勝家(しばた ごんろく いえかつ)
史実では織田信勝に与した影響で美濃斎藤氏攻めでは用いられなかった。
織田上総介信長(おだ かずさのすけ のぶなが)
堀久太郎秀政(ほり きゅうたろう ひでまさ)
永禄8年(1565年)に13歳の若さで織田信長の小姓・側近として取り立てられている。
木下小一郎秀長(きのした こいちろう ひでなが)
永禄10年(1565年)時点では秀長
ではなく長秀
だと思われるが、センゴクでは秀長となっている。秀
と長
はそれぞれ秀吉と信長から偏諱を貰ったと考えられ、豊臣政権成立までは信長から貰った長
の文字が先にきていた。
木下藤吉郎秀吉(きのした とうきちろう ひでよし)
市松(いちまつ)
木下藤吉郎の小姓。のちの福島正則。
虎之助(とらのすけ)
木下藤吉郎の小姓。のちの加藤清正。
寧々(ねね)
永禄10年(1567年)の時点で20歳。
前田利家の正室まつ(のちの芳春院、永禄10年時には22歳)との仲は懇意の間柄で、安土城下に住んでいた際には木下藤吉郎夫妻の屋敷と隣同士に住んでいたとされ、ねねとまつはお互いの家に行ったり来たりする仲であったとされる。
センゴクでもその通説が設定に反映されているようで、まつとは飲み友達という趣旨のセリフがある。
丹羽五郎左衛門長秀(にわ ごろうざえもん ながひで)
滝川左近将監一益(たきがわ さこんしょうげん かずます)
永禄6年(1561年)の頃には松平家康(のちに徳川家康)と織田との同盟の交渉役として、永禄10年(1567年)の頃には伊勢攻略の先鋒として活躍している。
竹中半兵衛重治(たけなか はんべえ しげはる)
永禄10年(1567年)に戦国大名家として滅んだ斎藤家の元家臣で、信長は浪人となっていた竹中半兵衛を家臣にするために木下藤吉郎に勧誘を命じてる。
センゴクでは、唯一の友人として藤吉郎が登場する。