プリンタビジネスは、本体を安く売ってインク代で回収すると言われています。
純正品のインクが高いことに目をつけた業者が、回収したインクカートリッジに新しくインクを注入して、安くリサイクルプリンターインクを売るというビジネスを展開しています。
髭剃りも同じようなビジネスモデルだけど、さすがにリサイクル替え刃って聞いたことないな……
再生インクカートリッジに変えてみた
嫁が大量に印刷するので紙代はともかくインク代がバカになりません。論文ひとつ印刷してインクが空になるとかザラで……
純正品であればBC-340XL(2,837円)+BC-341XL(2,979円)で計5,816円かかります。

Canon 純正 インクカートリッジ BC-340XL ブラック(大容量)
- 発売日: 2011/10/20
- メディア: オフィス用品

Canon 純正 インク カートリッジ BC-341XL 3色カラー 大容量タイプ BC-341XL
- 発売日: 2011/10/20
- メディア: Personal Computers
再生品であれば両方合わせて3,680円です。
本体が壊れたとしても購入から3年経っているので、壊れるというリスクも含めても妥協できる範囲だったので、再生インクカートリッジに変えてみました。
開封の儀とインクカートリッジの設置
翌々日に商品が届きました。
カートリッジの裏側の製造番号は消されていました。ベースはCanonの純正品を使ってそうですね。
再生インクカートリッジの中には「単純にインクを追加しただけなので残量カウンターがリセットされていない」というものがありますが、H&BOの再生インクカートリッジは「残量カウンターがきちんとリセットされている」もののようです。
もっと安いものはあったけど残量確認ができないものを買うよりかはよかったかな。
(2020/11/09追記) 残量表示できる再生インクが減ってきている
プリンタは印刷し続けていると逆に壊れないと誰かが言っていましたが、まさにその通りだったみたいでプリンタ購入から5年が経ちました。いまだに毎日稼働音が聞こえてきます。壊れたら買い換えようと思っていたのにそこから2年が経ちました。この2年と少しの間に再生インク業界の方でも動きがあったようなので追記しておきます。
リサイクルインクは、純正のカートリッジにインクを詰め直して、各社インク残量のリセットなどさまざまな加工を施してから出荷しています。プリンタ自体の世代交代が発生することで純正カートリッジ自体が品薄になってきます。
そのためか「BC-340XL」「BC-341XL」の再生インクの値段も上がってきましたし、繰り返し利用しているのでプリンタヘッドが消耗してきて印刷品質も低下しています。
さらにキャノンが再生インク対策として2019年発売分から残量表示が弄れなくなってしまったようです。2020年10月末にエコリカがキヤノンを相手に訴訟を起こしていました。
ところがキヤノンは平成29年発売のインクで、残量のデータを初期化できないようICチップの仕様を変更。リサイクル品を使用するとプリンターに残量が表示されなくなった。
エコリカ側によると、29年12月に約84%だった純正品の市場シェアは今年9月に約95%まで上昇。仕様変更は独禁法が禁じる「競争者に対する取引妨害」などに当たるとして、公正取引委員会にも届け出た。
キヤノンインクの「仕様変更は違法」リサイクル品業者が提訴 大阪地裁 - 産経ニュース
このことから以下のことを推測することができます。
- 残量表示できる = 古いカートリッジを利用している = ヘッドが消耗している
- 残量表示できない = 新しいカートリッジを利用している = ヘッドは比較的摩耗していない
昨日入れ替えた再生インクはエコリカ製のもので、残量表示できないものでしたがいままで使っていたものよりも綺麗に印刷することができていました。

エコリカ キヤノン BC-340 対応リサイクルインクカートリッジ ブラック ECI-C340B-V
- 発売日: 2013/06/20
- メディア: Personal Computers
他のプリンタでも同じことが言えるかもしれませんが、BC-340XLまたはBC-341XLの購入を考えている方は上記の注意事項を確認していただければと思います。