「 レンズが撮らえた幕末明治日本の風景」は、幕末から明治期にかけての日本の風景写真が掲載されています。北は北海道、南は鹿児島、沖縄と網羅されており、当時の雰囲気を知るのに良い本です。
- 作者: 小沢健志,山本光正
- 出版社/メーカー: 山川出版社
- 発売日: 2014/05/01
- メディア: 単行本
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よく明治期の北海道にカメラを持って行けたなぁ…と思ったのですが、幕末の写真はなくこの本で掲載されている写真で一番古いものが明治5年でした。北海道の開拓の結果、 明治33年(1900年)頃の札幌農学校*1が写ってる写真が面白いです。
また、明治期の琉球王国(琉球藩)の写真はなく、掲載されている写真は全て明治12年以降の沖縄県の設置以降のものとなります。やはり沖縄の城郭と言えば首里城です。本書でもバッチリ1ページ割いて色々な年代の写真が掲載されています。
明治政府の廃城令や戦災で失われる前の城郭の写真が掲載されているので、見ていて楽しい本ですね。
その中で、奇跡的に「愛媛・松山に行ってきました(2) - 伊予松山城 - 酢ろぐ!」で撮影してきた松山城の写真と同じ角度で撮影されたものがありました。
木で隠れていて全景が写っていないのですが、殆ど変わっていない松山城をお分かりいただけるだろうか。
おまけ(道後温泉)
道後温泉本館の写真も掲載されていました。残念ながら同じ角度で撮影した写真がなかったのでパノラマ写真との比較になっています。
*1:現在の北海道大学