酢ろぐ!

カレーが嫌いなスマートフォンアプリプログラマのブログ。

iOS 6の地図アプリがWindows Phone 7のローンチ時よりひどいという人向けの参考資料

iOS 6がリリースされて、地図データがAppleオリジナルのものになりました。

Googleとのライセンス契約の満了により、iOS6では標準YouTubeアプリの提供終了などが話題に上がりました。中でも地図アプリに関しては、各種リーク情報を扱うニュースサイトでは「ひどすぎる」と噂されていました。

iOS 6で地図アプリの情報がスカスカになってしまった

本日、一般向けにiOS6のアップデートが配布されました。TwitterのTLでは「iOS 6の地図がひどい」とのつぶやきで埋まり、まとめサイトもその件一色になってしまいました。

僕がフォローしているクラスタ的に特にWindows Phone関係が多くて、誰かが「iOS 6の地図アプリがWindows Phoneよりひどい」というつぶやきをしていました。そのツイートをみた僕の反応。

その際に何人かから地図アプリのスクリーンショットを頂けましたので、本当に「iOS6の地図アプリはWindows Phone 7の初期状態よりひどいのか」を検証してみました。検証と言っても既にWindows Phone 7のマップサーバーは高精度な地図情報に書き換わっています。

そこで過去に撮影していた*1大阪駅付近の地図を元に比較してみました*2

2010年11月29時点のWindows PhoneのBingマップとGoogleマップ

2012年9月20日時点のiOS6地図アプリ

2012年9月20日時点のiOS5地図アプリ

2012年9月20日時点のWindows PhoneのBingマップ

以上の画像を見比べて頂いたところから分かるように、iOS6の地図アプリがWindows Phoneの初期地図と比較して劣っているということはありません。敢えて序列をつけるとすれば、

  • iOS5の地図 > Windows Phoneの地図 > iOS6の初期地図 > Windows Phoneの地図(ローンチ時点)

このような感じでしょうか。

個人的には代替え可能な地図アプリよりも標準コンポーネントのMKMapViewの挙動が気になります。たとえば店舗検索用のアプリで「地図が分かりにくくって迷ったので★1です」とApp Storeでの評価が下げられないか心配ですね。

12:19 追記

はてブのコメントでの質問。

やっぱbingの地図を思い出すよね。あれはいつ改善されたんだっけ?

Windows Phoneの場合、ローンチ時点で日本での発売予定がなかったので、日本の詳細地図が入っていなくても仕方がなかったと思います。

Windows Phoneでの日本の地図が改修されたのは、IS12Tの発売後の2011年11月ですね。日本で最初に発売されたIS12Tが2011年8月末だったので、日本での発売から2〜3カ月後には修正されたことになります。

*1:Windows Phone 7でGoogle Map on Bing Map Controlを実現する

*2:場所も縮尺もそれぞれ異なりますので、そこまで厳密な検証にはなっていませんが、僕が主張したいことはそこじゃないのであまり気にしないでください