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酢ろぐ!

カレーが嫌いなスマートフォンアプリプログラマのブログ。

SF小説を読んだ感想を書いていく

最近Kindleを買ったのとKindle本を買うと20%ポイントがキャッシュバックされる夏休みセールをやっているのもあってSF小説を読みあさっています。こんな活字不足になっているのは高校生以来です。

ひとつひとつ書いていくのが大変になったので、まとめて読んだSF小説の感想をちょろちょろ書いていきます。

目次

銀河帝国を継ぐ者(2015.8.8)

銀河帝国は1万を超えるプリンス(男女区別なし)を育て帝国の要職につけさせて、広大な帝国の領域を維持しています。20年ごとの皇帝の退任にあわせ、中でも優秀なプリンスが代わりに皇帝となります。

主人公ケムリはそのプリンスのひとりで数々の<試練>を与えられていく……というストーリー。

銀河帝国を継ぐ者

銀河帝国を継ぐ者

かなり前半の部分で<皇帝>の正体がわかってしまいなんとなく予想がついてしまったので、あまり楽しんで読めなかった……15年早く読みたかった。

エンダーのゲーム(2015.7.26)

元々は短編で書かれていたものを1冊にまとめたらしくて、分量が多かったのか上下巻に分けられています。なぜ分量が多いのかというと、主人公である少年エンダーの心の成長に相当量ページを割いて丁寧にえがかれています。

80年前のバガー(と呼ばれる虫型の異星人)による第二次侵略戦争から地球を守るために、アメリカやワルシャワ条約機構などが"同盟"を組んで国際艦隊(Internatuinal Fleet、通称IF)を結成している世界です。SFではよくある設定の「地球連邦」という統一国家ではなく、国家体制は維持したまま"同盟"が成立しているので一応協力姿勢を見せているものの根っこの部分では国家間の対立がそのまま残っています。

同盟を組んでいるものの前回の侵略戦争が80年も昔のことなので侵略戦争のことを忘れていて、バガーは同盟のためのプロパガンダではないかと疑いつつ、バガーとの戦争が終われば即座に地上での戦闘が開始するのではないかと、キナ臭さを見せ始めている情勢下で、主人公であるエンダーは生まれます。

サード(少子化対策のために2子までしか儲けられないので、第3子を指すサードは蔑称)であるエンダーは才能をかわれバトルスクールに入隊し、おとなたちが与える試練を乗り越え、最終的にバガーとの戦争を終結させます。

エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)

エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)

エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)

エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)

「エンダーのゲーム」は昔からタイトルは知っていて、2014年に映画化されていた時は面白いという評判は聞いていたものの当時スルーしていたのもあってまだ未視聴です。原作の方も続編がたくさん出ているので読むかどうか悩ましいですね。

調べてみたところ「エンダーのゲーム」の原書が書かれたのが1985年。1985年といえばゴルバチョフがペレストロイカを掲げたころで、ソ連の影響力が弱まっていて冷戦終結の少し前頃なのでワルシャワ条約機構軍(1991年解散)が物語の中でもそのまま名前が出てきています。深宇宙まで出ていける未来にも関わらず「ワルシャワ条約機構」という単語が出てくるのは、作者を含めて当時の人たちは「冷戦は永遠に続く」と思ってたんだろうなぁ。

そうそう、アメリカとソ連が対立しつつも表向き手を組んで敵であるバガーを倒すのですが、バガーって枢軸国を暗喩しているのか?と考えていました。どうなんだろう?

前日読んだ「時砂の王」も異星人と人類(とのその眷属)との生存をかけた戦いをしているという設定でした。「時砂の王」では対話は可能だけど人類に対する復讐が根幹にあり、「エンダーのゲーム」では対話が不可能なので殺される前に先に人類を攻撃するというのが根幹にありました。このあたり、近代と現代との戦争に至る経緯が反映されてそうだなぁ……。

時砂の王(2015.7.25)

卑弥呼が宇宙人と戦う話。

26世紀、ET(名前からスティーブン・スビルバーグの宇宙人を想像してしまうが友好的ではない)が突然地球へ侵攻を開始する。ETの陽動作戦にひっかかり地球が破壊されてしまう。

深宇宙に逃げ延びた人類は「メッセンジャー」と呼ばれる不死の人造人間を作り、ETの存在を警告するために地球が侵攻されるより過去に送られる。警告したのも虚しく、ET侵攻前の人類は到底信じず、やはりETによって地球は滅ぼされてしまう。

メッセンジャーたちはさらに過去に戻り地球の危機を伝えるが、次第にETも時間遡行をするようになり、両者による歴史の書き換えがおこなわれていく。それによっていくつもの時間枝(パラレルワールド)が生まれてしまう。

時砂の王

時砂の王

最後が少しご都合主義的なところがあったので、それがなければ…と思いました。

星を継ぐもの(2015.7.20)

月の開発を進めていたら宇宙服を着た5万年前のミイラがでてきた。これは一体誰なんだー?国際宇宙軍の威厳にかけて秘密を解き明かすぞという話(あらすじはあとで書く)。

星を継ぐもの (創元SF文庫)

星を継ぐもの (創元SF文庫)

1度読んだことがあったんだけど、先日のAmazonのセールで0円だったので購入しました。3,4年前に一度読んでいたことがあったんだけど、読み返してみると忘れていたところや勘違いしていたところがあり再発見があってよかったです。ダンチェッカーは嫌なヤツだと思っていたけど、読み返してみると全然そんなことなくてアレ?となった。

また5年くらいしたら話を忘れていそうなのでまた読み返したい。

波の手紙が響くとき(2015.7.18)

音声を分析する専門の武佐音響研究所という会社に持ち込まれる案件を武藤富士伸・佐敷裕一郎(と鏑島カリン)が問題を解決していく話。

波の手紙が響くとき (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

波の手紙が響くとき (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

「これがSF?探偵ものやん!」と思いながら読み進めていくと立派なSFでした。良い作家と出会えた。短編を集めてひとつの長編にしたのかな?ひとつひとつの話がとてもよかったので是非オススメしたい作品です。

なのですが、ただひとつクレームをつけるとしたら表紙が登場人物が書かれているのをやめて欲しかったかもしれない。物語に出てくる人物に先入観が入ってしまうのであまり好きじゃないです。

火星の人(2015.7.13)

ほぼほぼ近代。火星に取り残された宇宙飛行士マーク・ワトニーが植物学・工学の知識を活かして、次の火星調査船が来る日までを生き延びようとする話。

火星の人

火星の人

感想は別のエントリで書きました。

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